庚申さん


 千支の一つ、かのえさる。中国の道教では、庚申の夜には人の体内に住む三尸虫(さんしちゅう)が天に上がってその人の罪過を報告し寿命をちぢめるという説があり、これを防ぐために徹夜する風習を守庚申(庚申待)といった。この説は普代から説かれ、日本には奈良時代末にもたらされたといわれる。平安中・末期頃から陰陽道系の、室町中期から仏教系の庚申信仰が説かれる。江戸時代から修験・神道系の庚申信仰が説かれてから全国的に盛況をみた。仏教では三猿の像をかかげて青面金剛(しょうめんこんごう)をまつり、神道では猿田彦神をまつる。

 

(備考)

いつから祀られているかは不明。

祭礼日、8月23日 (現在世話人は4軒)

西田亀太郎氏は目の病にあうが、信心により病が治り、そのお礼に植えたもみじが今も残っている。

宝塚市内に21基が確認されており、その内巡礼街道に6基・安倉に3基・ロ谷、米谷、川面に各1基などが確認されている。