だんじり談義(其の弐)で上安倉地車の先代は、太鼓台だったことを書いていたのですが今回はその太鼓台について少しお話しておこうと思います

 明治25年に新調の上安倉地車(現在の地車)を購入するまで曳いていたのは「太鼓台」です太鼓台を昭和35年頃まで曳いていたのは下安倉(安倉南)なので皆様の記憶には鼓台は下安倉地車は上安倉」となっているかもしれませんが明治25年までは上安倉も下安倉と同様に太鼓台を曳いていました

 しかし、明治25年に地車を購入し、同年秋祭りを最後に翌年明治26年に「太鼓台」は武庫郡大庄村東大島(現在の尼崎市東大鳥地区)へと嫁ぎ現在も東大島の地で10月12・13日の秋祭礼には「大島太鼓」として大切に巡行と奉納されています入では勇壮な担ぎ上げも行われていまぜひ一度尼崎市東大島地区へ行か、ご覧になってください

 太鼓台の制作年代は資料不足ではっきりとはわかっていませんが、彫り物などから推測して江戸末期のものだと思われます唐破風屋根造りで宝塚西谷地区周辺の地域でみられる形式のも 

のだと思われます

 

【大島太鼓台】(旧上安倉太鼓台)

総ケヤキ製高さ約3m幅約2m担ぎ棒を含めた長さ約7m

総重量約1t(トン)