地蔵寺(救苦山)警洞宗
地蔵寺は開基不詳。寛文十年に江心法師が地蔵堂旧跡の一庵に入り「岳林庵」と号し、延宝二年二月二日、先の夢で告げられた地蔵尊が寄進されましたので、本尊とし一寺を興して地蔵寺と改号しました。
ご本尊:地蔵尊立像は小野篁(たかむら)公作と伝説に価する立派なものです。現在は無住寺に成り果てていますが境内には松林寺檀家の墓地もあり、これらより起源は松林寺とおなじく、時には共に塔頭の一つだったのではないでしょうか。
平成七年の阪神淡路大震災で地蔵寺は倒壊し現在にいたっています。
(出典)
『摂陽群談』「同郡同村にあり参議正五位下岑守之長子参議左大辨小野朝臣篁公彫刻の地蔵尊を安置せり」